枠なし成形機: 近代的な鋳造設備
無枠造型機は、主に砂型製造に使用される現代的な鋳造装置であり、高い生産効率とシンプルな操作性が特徴です。以下では、そのワークフローと主な特徴について詳しく説明します。
I. 無枠造型機の基本動作原理
枠なし造型機は、前後の圧縮プレートを用いて鋳型砂を圧縮成形することで、従来の枠支えを必要とせずに造型プロセスを完了します。その主な技術的特徴は以下のとおりです。
垂直分割構造：射出成形と加圧成形の2つの方式を採用し、上下の砂型を同時に成形します。この両面成形により、片面成形に比べて砂と金属の比率を30～50%に低減できます。
水平分割プロセス： 鋳型キャビティ内で砂の充填と圧縮が行われます。油圧/空気圧駆動により、鋳型シェルの圧縮と圧力維持による脱型が行われます。
射出成形と加圧成形法：射出成形と加圧成形を組み合わせた技術を使用して砂を圧縮し、高密度かつ均一な密度の鋳型ブロックを生成します。
II. 主なワークフロー枠なし造型機
砂充填段階：
砂枠の高さは、H_f = H_t × 1.5 – H_b という式に従って設定されます。ここで、H_f は砂枠の高さ、H_t は目標鋳型の高さ、H_b はドラッグ ボックスの高さです。
一般的なパラメータ構成:
ドラッグボックスの高さ：60〜70mm（標準範囲：50〜80mm）
砂枠側壁の砂入口：高さの60％に配置
圧縮圧力：0.4～0.7 MPa
射出成形とプレス成形段階：
上下射出成形技術を採用し、砂の充填を完全かつ空隙なく行います。複雑な形状や大きな突起・凹部を持つ鋳物に適しています。
鋳型ブロックの両面には鋳型キャビティが設けられています。2つの対向するブロック間のキャビティと垂直なパーティング面によって、鋳造用鋳型全体が構成されます。
連続的に生産される金型ブロックが押し合わされ、長い金型の列を形成します。
型締めと注湯段階：
ゲートシステムは垂直パーティング面に配置されています。鋳型ストリングの中央で鋳込みが行われる場合、ブロック同士が互いに押し合うため、複数のブロックと鋳込みプラットフォーム間の摩擦によって鋳込み圧力に耐えることができます。
上部ボックスと下部ボックスは常に同じガイドロッドセット上をスライドし、金型の正確な閉じ位置合わせを保証します。
脱型段階:
油圧/空気圧駆動によりシェルの圧縮と圧力維持による型抜きを実現します。
便利な設計のコアセッティングステーションを備えています。ドラッグボックスをスライドさせたり回転させたりする必要がなく、邪魔になる柱がないため、コアの設置が簡単です。
III. 運用上の特徴枠なし造型機
高い生産効率：小型鋳物の場合、生産速度は1時間あたり300型を超える場合があります。設備効率は1型あたり26～30秒です（中子セット時間は除く）。
簡単な操作：ワンボタン操作設計を採用しており、特別な技術的スキルは必要ありません。
高度な自動化/インテリジェンス：障害表示機能を備えているため、機械の異常やダウンタイムの原因を簡単に診断できます。
コンパクトな構造：シングルステーションオペレーション。成形からコアセット、型締め、枠出し、金型取り出しまでの工程がすべて1つのステーションで完了します。
IV. 無枠造型機の応用上の利点
省スペース: 従来のフラスコサポートが不要になり、装置の設置面積が小さくなります。
エネルギー効率が高く環境に優しい：完全に空気圧で動作し、安定した空気供給のみを必要とするため、全体的な電力消費が低くなります。
強力な適応性：鋳鉄、鋳鋼、非鉄金属鋳造業界における中子付きおよび中子なしの小型から中型の鋳物の効率的な大量生産に適しています。
迅速な投資回収（ROI）：低投資、迅速な結果、労働要件の削減などの利点があります。
効率性、精度、自動化の利点を活かした無枠造型機は、現代の鋳造産業において不可欠な設備となり、特に小型から中型の鋳物の大量生産に適しています。
泉州俊能機械有限公司は、鋳造設備を専門とする盛大機械有限公司の子会社です。長年にわたり、鋳造設備、自動成形機、鋳造組立ラインの開発と製造に従事してきたハイテク研究開発企業です。
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投稿日時: 2025年10月29日